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ブラケット点検
1)軸受箱の変色、面荒れ、損傷、電蝕等の点検
スコッチブライト等でハウジング表面を手入れする
手入後に触診して、ハウジング表面に凹凸を感じるようであれば、接触面の荒れ(不良)として、修理を推奨する。
触診で凹凸を感じるようなものは、次の測定で異常があるはずです。
手で触れて感じる凹凸は不具合の兆候ですから注意して確認しましょう。
2)軸受箱内径を測定し記録する
アウトサイドマイクロメーターの校正を行う
嵌合公差は判定値内であることを確認する
重量物の下に手足を入れない
前にも書きましたが、ここでいう校正は、「ゼロ」の確認です。
マイクロメーターの場合は、基準棒で「ゼロ」を確認します。
調整するのではありません。できる人は調整してもいいですが、複数人で使用している測定具を各個で調整しても毎回調整が必要になるからです。
「ゼロ」との差を考慮して測定すればいいとしましょう。
工具:シリンダーゲージ、アウトサイドマイクロメーター
通常一番故障する部位がブラケットです。
軸受部の不具合の大半はブラケットの摩耗によるといえますので、軸受箱の修理が一番多い修理となります。
ブラケットが摩耗しないうちにベアリングが焼き付いたりする場合は注意が必要です、
ベアリングの寿命でというのはあまりないと思いますので、原因の特定が必要と思います。
何度も同じような状況で故障する機器もあります。
過負荷で使用しているからしかたないというお客様もありました。
そのようなお客様には、修理を繰り返すよりも、予備機の購入を推奨して、交換しながら整備しております。
要因が判ればそれで良いのですが、取り付け状況等の影響も考慮すると様々な要因が想定されます。
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