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ブラケット取外(縦型:上部)

 

1)下部軸端にジャッキを設置する


直流、巻線型の場合は整流子、スリップリングの養生を行う
吊り荷の下には入らない


2)エアーギャップ測定口が有れば測定し記録する


巻線に傷を付けないように注意する

3)外側油切りのある場合はマークを付けて取外す


潤滑油の変色、異臭の有無を点検する
高所では安全帯使用


4)軸端〜ベアリング出入寸法を測定する


上部油切りが独立で、軸受台が別のものに限る

5)ブラケット取付位置にマークを付ける


組立時に誰にでも解るようにマーキングする

6)回転子をジャッキで1mm程度上げる


上げすぎに注意する
手応えが変わったら即座に連絡する
連絡合図を明確にして、お互いに声を掛合う


7)ブラケットに吊具をを掛け、芯を出し引抜く


嵌合がきつい場合はハンマー等でベアリングを叩きショックを与える
吊り荷が振れても安全な場所で作業する(立ち位置や体勢に注意)

芯を出し引き抜くと簡単に書いてますが、初心者には相当難しいテクニックです。熟練者でも難しいと思います。
書いた本人ですが、いつも簡単にできているわけではございません、とくに天井クレーンやレッカー車を使用しての作業となると全く別の感覚で取り組む必要があります。
この手順書は、自社工場内でホイストを自分で操作して作業する手順と考えてください。



ブラケット ブラケット


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