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固定子点検

 

1)コイルの損傷、変色、異臭の有無並びに糸縛りの損傷等を点検する


糸縛りや絶縁材は手で動かして割れるような状態は硬化(劣化)状態、但し、ワニスによって違いがあるので熟練を要す
洗浄等で絶縁材破壊が発生する場合もあるので絶縁材の点検は熟練を要する

2)鉄心、フレームの発錆、傷、変形等を点検する


直流機は主極・補極の取付状況を確認する

3)楔の破損、脱落、変色及び打音検査


楔の打音検査は点検基準による

4)ワニスの変色、ひび割れ等の点検をする


加熱による変色、経年劣化による絶縁材の硬化等を確認する

5)渡線、口出線の点検をする


被覆の状態を検査する、ひび割れや、ふやけに注意

6)絶縁抵抗測定を行い、記録する


電圧を確認して測定する
充電電荷の放電をする


工具:絶縁抵抗計、テストハンマー

固定子 固定子



コイルの点検は巻線の経験がないと目視では判断できないことが多いと思います。
巻線の経験があったとしても解らない場合がありますから、どちらにしても経験が必要な作業といえます。

つい最近もあったのですが、軸受が焼損しコイルまで汚損が著しく分解時の目視ではコイルの状態までチェックしきれませんでした、そこで、洗浄後に点検結果を報告するようにアドバイスしたのですが、担当者は洗浄前にコイルは正常と報告し、洗浄乾燥ワニス処理を推奨していたのです。

確かに、絶縁抵抗値と巻線抵抗のバランスは正常と判断できるものでしたが、軸受が焼き付いた高温度と鉄粉等の内部汚損が顕著だったので、洗浄しないと解らないだろうと。再三アドバイスしたのですが、経験の浅い担当者にはそれが解らないのです。

自分が通常行っている測定結果だけですべて判断できると考えているようでした。
結局洗浄後に巻替え修理に変更していただき、無事収めることができました。

このようなこともありえますので、十分注意が必要な点検となります。


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