電動機分解点検TOP > 点検手入 > 整流子点検(スリップリング共通)

整流子点検(スリップリング共通)

 

1)ブラシホルダーの破損、変形及びブラシの磨耗等の検査を行う


(スリップリング共通)
ブラシがムースに動くか、実際にホルダーの中で確認する
ブラシの動きに引っかかりがないこと
極端なガタがないこと
ホルダーの変形、欠損、クラック等の確認をする
バネの劣化、錆、伸び等を確認する

2)整流子面の酸化皮膜の状態、条痕及び磨耗の有無を点検する


(スリップリング共通)
整流子面に素手で触れない
油等を付着させない
打痕、スパーク痕等が有る場合は連絡する
認識できる段磨耗は不良として旋削を推奨する

3)テスターにて極間の断線の有無を点検する


これは当時の私がいた部所でのローカルルールととらえてください
電気子のドロップテストを書きたかったのですが、社内の設備だけではできなかったので、都度借用していたため手順から削除しました。
私が教わっていた環境では普通にドロップテストを実施していましたので、逆に特殊に感じていたのを思い出します。

今となってはすべてが懐かしい思い出といえます。


4)絶縁抵抗測定を行い、記録する(共通)


電圧を確認して測定する
充電電荷の放電をする


工具:絶縁抵抗計、テスター

電気子 スリップリング


スポンサーリンク


点検手入記事一覧

各部の手入れ

1)ブラケット、固定子、回転子、カバー等の手入れを行う気吹き清掃を実施するバリ除去等の手入を行う分解部品はビニールシート等により養生する防塵マスク・メガネを使用する...

回転子点検

1)軸面の傷、錆、亀裂、電蝕の有無の点検を行う目視点検及び触診での点検になります電蝕というのは以下ご参照願います電蝕とは『電気化学的腐蝕』の略で電気による腐蝕のことです...

整流子点検(スリップリング共通)

1)ブラシホルダーの破損、変形及びブラシの磨耗等の検査を行う(スリップリング共通)ブラシがムースに動くか、実際にホルダーの中で確認するブラシの動きに引っかかりがないこと...

固定子点検

1)コイルの損傷、変色、異臭の有無並びに糸縛りの損傷等を点検する糸縛りや絶縁材は手で動かして割れるような状態は硬化(劣化)状態、但し、ワニスによって違いがあるので熟練を要す...

ブラケット点検

1)軸受箱の変色、面荒れ、損傷、電蝕等の点検スコッチブライト等でハウジング表面を手入れする手入後に触診して、ハウジング表面に凹凸を感じるようであれば、接触面の荒れ(不良)と...