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ブラシ類取外

 

1)ブラシにマークを付け取外し保管する


ブラシの破損、変色の有無を点検する
分解時に目視や触診、あるいは匂いで状態を察知する意識で作業すると先々良いと思います。
また、直流機の場合は、この段階で整流子を養生してから次の作業に進むのが良いです。


2)渡り、リード線にマークを付け結線を取外し養生する


回転子引抜きに支障のないよう養生する
この手順書を作成したときの会社は「養生」や「識別」等の品質管理が徹底されていたので、かなりそのへんが強調されているように思いますが、ソレは社風と考えてください。
当然、復旧できるような「マーキング」は必要ですが、自社工場内での作業では養生等はそれほど考えなくてもいいのかとも思います。


3)ブラシ寸法を測定・記録する


ブラシ寸法は限界磨耗線が表示されているものは線下寸法が良いが、顧客先の管理方法に従う
金具から 10mm 以下のものは不良ブラシとして、交換を推奨する(客先判定値がある場合はそれに従う)

4)ブラシホルダー・アームを取外す(必要であれば)


外す必要がなければ基本的には外さない
直流機は、ブラシホルダーの位置を変えると回転数が変わるので1mm以下の調整ができるマーキングが必要
ホルダーの渡線を入替えると焼損するので、渡線が交差している場所をマーキングする

材料:マーク札、ウエス
工具:工具一式、ノギス、直差


ブラシ ブラシ


直流機の整流子周りは注意が必要で、通常点検では傷つけないように養生してから作業するのが良いと思います。
ブラシを取り外す場合は、予備品の確認も事前にしておく方が良いでしょう。
予備品がない場合は、ブラシが欠損しないように養生する必要があります。


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