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振動を抑えるについて

 
振動を抑えるためには、ウエイト(重り)等で円周方向の重心のずれを修正する方法が一般的です。
このようなバランス調整という方法で、振動を抑えることが出来るのですが、バランサーといわれるような機器が必要になります。

昔から伝わる方法としては、三点法といわれるバランス調整法があり、これは振動計だけでバランス調整を行う方法です。
バランサーがない場合などに実施しています。

現在でも三点法で調整することもありますが、バランサーが使用できる場合はバランサーを使用する方が効率的に作業できます。


三点法を簡単に説明しておきます

アンバランスの位置の見つけ方
1)A,B,C点を3等分の位置に設定する
2)A点に70gfの仮ウエイトを付けて運転し、水平方向の振動を測定する
3)B,C点も同様に測定する。
例 A点取付時:60μ、B点取付時:30μ、C点取付時:40μ、初期振動(D):45μだったとします。
4)円グラフに測定値をプロットして三角形を作ります。
5)各辺の中心に垂直線をたて、交点を見つけます。
6)交点と円グラフの中心点を結び延長線を引きます。
延長線の方向が軽いということになります。
※ 概略の方向は判明したので、あとは根気よく最適重量と位置を何度も振動を測定しながら決定します。


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